Sunday, March 6, 2011

Jellyfish

Jellyfish (2007) - film by Etgar Keret & Shira Geffen
http://www.imdb.com/title/tt0807721/

A ship inside a bottle cannot sink
Or collect dust
It's nice to look at
And floats on glass
No one is small enough to board it
It doesn't know where it's heading
The wind outside won't blow its sails
It has no sails
Only a ship, a dress
And beneath them, jellyfish


Her mouth is dry though she's surrounded by water
She drinks it through the openings in her eyes
Which never close
When she dies, it won't be noticeable
She won't crash on rocks
She will remain tall
And proud
If you didn't kiss her on your way out
My love
If you can
Kiss me when you return


And...the ice cream man did come back, in the end.

天窓

土曜日の朝。寝坊してもいい日なのに目が覚めたのは8時を少しまわったところ。
あーもっと寝たい、と二度寝を試みたものの、天窓からさし込むうっすらとした光が邪魔して眠気はますます遠ざかっていく。
私のアパートには申し訳程度だけど天窓がある。よく晴れた日にそこから臨む青い空と、ゆっくり伸びて行く白い飛行機雲を床に根っこがって眺めているのが好きだ。
朝にはそこからの光で自然と目が覚めるのでありがたい。
でも週末こうしてそこから入ってくる光のせいで目が覚めてしまうと、その存在さえも責めてしまいたくなることもある。

頑張って無理に目をつむっていることに疲れたので、ベッドから出て、外の天気をうかがってみた。
雨。灰色の空。少し肌寒い。ピーンときた。これは完璧な読書日和だ。
家に閉じこもって、最近読みたかった本、友達が貸してくれた本を読みあさろう。
何の予定もない、こんな土曜の朝が好きだ。
自分の好きなことだけをする、とても贅沢な時間。

私が選んだのは、昨日友達が貸してくれた、リズム、という日本の本。
著者は森絵都さんというひと。
聞いたことがない。
正直、最初のくだりを読んで、その稚拙な内容に、これは大人が読む本ではないのでは?と疑ってしまったけれど、それはページを追うごとにひとつずつ裏切られていった。
難しい言葉や聞こえの良い表現を並べてあるから、いい小説とは限らない。
平凡な言い回しの中に、忘れがちな問いかけが散りばめられていて、心の深いところにある、一番繊細な部分に訴えかけてくる内容だった。
そしてなんだか懐かしい気分にさせてくれる小説だった。
小学校や中学校の頃のこと。
もう遠い昔のこと。
それからこれからのこと。

私が一番生きている、と感じられることは何か。
植物のように、その自分の好きなものにまっすぐ向かって伸びて行くこと。
自分のリズム、自分だけのリズムを大切にすること。

そんなことを考えさせられる小説だった。
主人公は13歳の女の子。ふと先月13歳になったばかりの彼の子のことを思った。
そうだ、この本を贈ってあげよう。

灰色の雲の隙間を一生懸命くぐり抜けてきてくれた太陽の光と、それを届けてくれたこの小さな天窓に感謝。
自分の心の声に耳を傾けて自分が好きなことだけをする一日にしようと思う。